初の常任委員会(こども青少年・教育委員会)の視察で関西にいっていました。
今日はその様子を報告いたします!
■神戸市におけるヤングケアラー事業について
まず訪れたのは、兵庫県神戸市の取り組みである、ヤングケアラー事業について。
全国で初めて、ヤングケアラー専門の相談窓口を設置した神戸市では、ヤングケアラーに向けた包括的な支援を行われています。
ヤングケアラー本人はもちろんのこと、多くの相談は学校教員やケアマネージャー、地域のコミュニティ等の関係者から多く寄せられるとのこと。地域で繋がることが、いかに問題把握においては重要かということを実感させられるお話でした。ケアラー自身は家族を想ってしていることがほとんどですし、家族を奪われるんじゃないか、相談しても解決することはないから相談しても仕方がないと思っていることも多くあります。
まだまだ認知の進んでいないヤングケアラーについて、もっと地域が理解した上で、SOSを上げられる仕組みを作らなければと感じました。
■伊丹市立図書館「ことば蔵」
Library of the Year 2016において、見事『大賞』を受賞された、伊丹市立図書館におじゃましました。
「公園のような図書館」というコンセプト通り、多くの市民の方が出入りしている様子があり、とてもアットホームな印象を受けました。
特に印象的だったのは、市民の皆さんが自由に参加し、自分のやりたいイベントや企画について話し合うことができる「交流フロア運営会議」です。毎月第1水曜に開催しており、7月だけでも20以上のイベントが企画されていました。企画実施は主体である市民の皆さんに委ねる代わりに、多目的室等の実施場所については図書館が無料で貸し出してくださるwin×winな構造が素敵。
人が通年「息をするように来られる」仕組みが自然とあって、図書館が地域に根付いている様子を間近で見ることができました。
■NPO子どもアドボカシーセンターOSAKA
代表理事の奥村仁美様から、アドボカシーセンターの取り組みについてお聞きしました。
子どもの権利条約に則り、子どもの声を聴き、子どもの声を大人に届けるお手伝いをするアドボカシーセンターの取り組み。
特に児童福祉施設に保護されている子どもたちや障がいを持っているこどもたちは、施設の人間でも、行政の人間でも、先生でもない、第三者だからこそ話せることができるタイミングがあるのだなと実感しました。
子どもの持つ思いや願い、悩みや困り事に寄添い、それが伝えられる手伝いをするという活動は悩みも多く答えのない取り組みです。
「子どものマイクになるのが私たちの仕事です」というお話が印象的でした。
■枚方市小倉小学校「ICT教育施策」について
今回の視察で一番印象的だったのが、この小倉小学校でのICT教育の取り組みでした。
子どもたちが自然とiPadを手に取り、授業をする様子はもちろんのこと、教育委員会が本気でICT化にチャレンジし、取り組む様子が、資料からもお話からも伝わってきました。
大阪府の「スマートスクール実現モデル校」にも指定されており、たった1年でiPad導入から授業での活用までをやってのけてます。本気になればここまでできるんだということを実感しました。もちろん、横浜市でもICT化は進んでいますし、たくさんの学校が活用をしています。しかし、学校ごとでの差があるのは事実。
この学んだエッセンスを活かしていけるよう声を上げていきたいと思いました。
ちなみに、この資料が本当にわかりやすくて素晴らしかったので、教育関係者の皆様に読んでいただきたいです!