みなさんこんにちは。
今回は、常任委員会(こども青少年・教育委員会)の視察。北陸の福井市と金沢市にいっていました。
■福井市における学力向上の取り組みについて
まず訪れたのは、福井県福井市の取り組みである、学力向上の取り組みについて。
全国学力学習調査で、福井県は小6が国語と算数がともに3位、中3は国語と数学が2位ということで全国でも高水準。しかも、全国幸福度ランキングにも1位に輝き、子どもの運動能力1位、社会教育学級・講座数1位、不登校児童数1位(一番少ないってことです)と素晴らしい数値を出しています。その取り組みについて学びに行ってきました。
要因としては家庭環境(3世代同居の割合が多い等)、長期休み等での学習会の実施(塾に所属しない児童が多いため)、子どもたちを褒めて伸ばす教師の育成や指導など、様々な取り組みが合わさっているのだと実感。そして、学調をしっかり分析して子どもたちの指導に活かす取り組みもしっかり体系立っていると感じました。
横浜市でも取り入れられるヒントをいただくことができました。
■福井県「ふく育」の取り組み
人口76万人の福井県では、全国の都道府県の幸福度ランキング1位に輝いており、そのほか、女性の活躍や教育で高い評価をもらっているのです。
また、共働き率も1位、夫の家事関連時間についても全国6位と、子育てしやすい県、夫婦でしっかり育てられる県としても有名です。そのための取り組み「ふく育」を視察してきました。
・子育てに「ゆとり」を!
→第二子以降の保育料を無償化(R6から所得制限撤廃)し、どんな世帯でも補助がでる仕組みを県独自で構築しています。そして、高校授業料無償化(R6から所得制限撤廃)とのこと。これは、兄弟間の年齢差がどれだけ開いていてもカウントされるそうです。
→不妊治療女性は日本一をうたっており、自己負担額の上限が6万円となる取り組みも。保険適用外のものも多いので、この取り組みはいいですね。
・子育てをもっと「楽しく」
→長期間の男性育休取得を推進する企業を支援しているとのこと。育休を取得させた企業には奨励金を支給することで、マックス602万円会社が潤う仕組みを確立!行政もお手本となりどんどん男性の育休取得を推進しているのだそう。
・全天候型の遊び場を全市町に整備
→全市に全天候型の遊び場を整備することを決定しており、最大1市町あたり1億円の補助金を出すのだそう!(太っ腹!)
・地域全体で若い世代を応援
→ふく育さんの派遣=ベビーシッター(実証実験中)を派遣し、ニーズあるところに行き届かせる取り組みも実施している。また、ふく育タクシーも実施し、子供だけでも使えるタクシーを普及し、単世帯の家族にも手厚い・・・!
■石川県立図書館
一言で素晴らしかった・・・
コンセプトは
「県民の多様な文化活 動・文化交流の場として、県民に開かれた『文化立県・石川』の新たな“知の殿堂”」
と題し、これまで図書館を使ってこなかった層にアプローチできる図書館に変革してきたのだそう。
愛称である「百万石ビブリオバウム」は、図書を意味する「ビブリオ」と、木を意味する「バウム」を組み合わせ、建物や蔵書の規模感を「百万石」を冠して表しており、本だけでなく人・モノ・情報との出会いを通じて県民の成長を後押しし、図書館そのものも進化し続けるようにとの思いを込め名付けられたのだそう。
司書の方の細かなこだわりも細部まで感じるつくりに感動してしまいました。
■さいごに
各県の特色に触れ、とても実り多き視察となりました。
しっかり横浜市に還元できるよう努めます!